今、平行して読んでいる別の本で、
ぼくのまったく知らない外国の歴史を
説明する箇所がありました。
その本では、
あまり馴染みのない国の動乱期を
わかりやすく解説するため、
その国で呼ばれている人や土地の名前を
日本の歴史上の人物や地名などに置き換えて
文章をつくっていました。
でも、ぼくには、
これがとてもわかりずらかった。
途中からどうでもいいやって気になって、
失礼ながら飛ばし読みしちゃったほど。
わかってもらいたい、伝えたいって気持ちは、
十分感じられるんです。
けど、気持ちが感じられるのと、
文章をすんなり理解できるのとは別のこと。
やっぱ、難しいんですね。伝えるのって。
で、この『ローマ人の物語1(上)』。
世界史の授業を
まるまる睡眠時間に充てていたぼくは、
「ローマはジンギスカンが征服した国なんだよ」
と言われても
「へぇ、そうなんだ」とうなずいてしまうくらい、
ローマとかそっち方面の知識は
まったくありませんでした。
それでも!! わかるんです、この本。
カタカナを羅列しただけの
聞いたことない人名や地名がずずーって出てきても、
平気で理解できちゃう。
もちろん、
日本の人物や地名に置き換えるなんてやり方は、
まったくやってません。
すごいなぁ。
なんでわかりやすいのか、
続きの次の巻を読むときはしっかり分析しようっと。
あっ、そうだ。
日本の名前に置き換える方法が
なんでわかりにくかったのかも、あとで考えよっと。
塩野 七生
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