ぼくはカミさんと高校のときに付き合い始め、
結婚して、かれこれもう30年以上も一緒にいます。
ありがたいことです。
ありがたいは「有り難い」で、
「有る」ことが「難しい」、
つまりあまりないってことですよね。
それと違ってよくあるのは、
最初の頃は熱々だったけど、さんねんみつき程たって
互いに我を通してわがままを言い始め、
冷え冷えを通過して、さよならのパターンですかね。
始めの頃は面白いと思えたものが、
慣れてくるのか飽きてくるのか、
だんだん面白く思えなくなっちゃう。
で、この『モダンタイムス(下)』。
上巻は「こりゃ大変だー!」
って思うくらい引き込まれ、
夢中になって読んでいたんです。
下巻もその勢いで三分の一くらいまでは
本にかぶりついていました。
でもなぜか、
そのあとは熱々の温度が急に下がっちゃったんです。
自分にとって有り難いと思える本に
出会うのは難しいですね。
あっ、だから有り難いなのか。
モダンタイムス(下) (講談社文庫)
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伊坂 幸太郎
講談社 (2011-10-14)
売り上げランキング: 22,091
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