2017年8月24日木曜日

『あとは野となれ大和撫子』(宮内悠介)読みました。


あれはいつ頃のことだったのか。
子ども時代であったのは
間違いないんですが、
何歳だったのかとか、
どこの場所だったのかとか、
そういう細かなトコは覚えてなんですよね。

まあ、覚えておくほど
大した出来事じゃないけど。

そう、ほんと大したことじゃない。
一言でいえちゃう。
「昔、ぬかるみにはまりました」
以上。

あ、これで終わっちゃ、手抜きだな。

なので、もうちょい説明します。
たぶん、土砂降りの雨が上がった
あとだったんでしょう。

あちこちに水たまりが出来ていました。

昔は、
道路も舗装されていない場所が結構あって、
地面はあちこち土が
むき出しになっていたんです。

子ども時代といえば、
つまりガキですから、
水たまりを見つけたら、
バシャンって足を突っ込みます。

水しぶきを飛ばして、ぎゃははと、
鼻水と一緒にツバと奇声を振りまいたら、
数歩先には別の水たまりがある。
そこでまたバシャーンです。

そんなことを繰り返していたとき、
深いヤツがあったんですね。
今までは浅かったのに、
そこだけ土がドロドロになってて。

片足をつっこんだら、
抜けなくなっちゃった。
長靴から思いっきり足をひっぱったら、
足だけ抜けてスッころび、全身ドロドロ。
そういうときは、もちろん泣きます。
ガキですから。

で、この『あとは野となれ大和撫子』。

小説の深さも、水たまりと同じように、
突っ込んでみないとわからないもんですね。




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