2017年10月10日火曜日

『ハリネズミの願い』(トーン・テレヘン)読みました。


前回の『死ぬほど読書』(丹羽宇一郎)は、
「皆さん、本を読みましょう」的な
読書奨励の内容でした。

著者さんのこれまで読んできた本が
何冊も紹介されています。
でもこの本の中では、
「オススメの本はない」もしくは
「言わない」と書かれているんです。

理由は、自分がいいと思う本と
ほかの人が感銘を受ける本とは違うから、
だそうです。

自分自身のことを考えても、
若い時に読んで感動し影響を受けた本でも、
歳をとってから読み返してみると、
大した内容じゃないと感じたりする。

逆に若い時に
まったく触手が動かなかった本が、
色んな経験を積んでから読むと、
我を忘れるほど心に染みこんだりする。

同じ自分でも、
そんなに違うのだから、いわんや他人をや、
ってことだそうです。

だから
「この本はいいから読みなさい」と
オススメしちゃっても、
その人にピッタリであるはずはないと。

ふむふむ。
それはなんとなくわかります。

であれば、審査員がいいと認めて
何かの賞を受けた本であっても、
よいと思う人もいれば、
何じゃこりゃと思う人もいるってことかな。

で、この『ハリネズミの願い』。

本屋大賞(翻訳小説部門)を
とった本らしいです。
審査員はたしか全国の書店員さん。
その人たちの多くがオススメした本ですね。
よって、合う人もいれば合わない人もいる、と。





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