2017年12月26日火曜日

『プリズンホテル(3)冬』(浅田次郎)読みました。


このブログには記してないけど、
実は、読んだ本には年初に1番をつけ
そのまま1年分の連番で
ナンバリングしてるんです。

今回は「111」でした。

でもこれ、
その前が「109」だったんです。
本来なら警察の電話番号「110」の
はずなんですが、欠番にしちゃいました。

警察が嫌いだからってわけじゃないんです。

本当は欠番じゃなく、番号を振り直した。
エクセル使うと一瞬でできちゃいますからね。

なぜそんな番号繰り上げをしたかというと、
本来の「104」の次くらいに
もう1冊あったのを見逃していたんです。

読み終えて感想文もどきを
書こうとしていたのに、なぜか忘れてしまい、
そのまま次の本のことを紹介しちゃった。

そのときは、
仕事のドタバタが頂点だったみたいで、
頭からすっぽり抜け落ちた。

もしかしたら、
抜けていたのが違う本だったら、
何も気づかずに、ずっと1冊少ないまま
今年の読了冊数を締めていたかもしれません。

で、この『プリズンホテル(3)冬』。

抜けてたのは、この本の
シリーズ前巻である『同(2)秋』でした。
(3)のことを書こうと思い、
前巻は何を話題にしたのかと見直してみたら
「あれ? ないじゃん」と抜けに気づきました。
ヌケたのがシリーズものでよかったです。






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2017年12月21日木曜日

『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎)読みました。


プラモデルってどうやって
つくるんでしょうかね。

いやいや、
箱入りで売っているプラモなら、
わかりますよ。
附属の設計図を見ながら
組み立てていけばいいんですから。

じゃなくて、知りたいと思ったのは、
そのバラバラパーツをつくるときの
やり方です。

プラモのメーカーの人が、
商品をつくるときの方法。

最初はやはり
完成した全体像を考える(はず)。

だって、個々の部品からつくったら、
例えば、お腹の部分がポコッと外れる
ずんぐりむっくりの
緑の輸送機・サンダーバード2号を
プラモにしようと思ったとき、

まずポコッとお腹のコンテナをつくり、
あんなんで飛べるのかと
不安になるちっちゃめ両翼をこしらえ、
頭を仕立てて、尾翼を製作……
なんて具合にパーツを用意したとして、

それを組み合わせてみたら、
ことごとく寸法違い
なんて自体になりかねない。

やっぱ、まず完成形をつくって、
それをどう分解し
パーツにしていくかを考える。
手順はそれでしょね。

ってことは、
いったんつくったものを、
いかに壊していくのかに
ノウハウがあるような気がします。

で、この『ホワイトラビット』。

きっと、プラモのメーカーさんが
やっているようなやり方で、
物語をこしらえているんじゃないかな
って思いました。

でも、最初につくった完成形とは
違う構造になっている。さすが。





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2017年12月19日火曜日

『怪盗紳士リュパン』(モーリス・ルブラン)読みました。


毎日のランニング通勤のゴールは、
会社近くのスポーツクラブです。

もう7年近く通っているのですが、
この前初めて、そこの会員カードを
無くしちゃっいました。

場所はジム内。
これがなんとも不可解なんです。

カードはまずジム受付で
チェックインの機械にピッと通し、
そのまま着替えの場所まで持っていき、
ロッカーのホルダーに差し込みます。
差し込まないと
鍵をかけられない仕組みです。

ロッカーにカバンなんかを入れて、
暗証番号で鍵をかけ、プール&シャワー。

汗流しが終わったら、ロッカーに戻り、
荷物を出し、会員カードも引き抜いて
カバンのポケットに入れ、
着替えて、またジムの受付で、
今度はチェックアウトの機械に
ピッとするのがいつもの流れ。

でもそのチェックアウト時、
ポッケにあるはずのカードが無い。

滑り落ちたかと思い、
戻ってみても、無い。

通路やら、ロッカーのホルダーやら、
あちこち見回しても無い。

あららってなり、
ジムの人に事情を話し、
カード無しで退館させてもらいました。

もしかしたら、
どこかから出てくるかもしれないので、
再発行はしばらくたってからということで。

でもでも、その翌日ジムに行くと、
「これですね」と
無くしたカードを渡されたんです。

受付のお姉さんは、どこにあったのか
誰が見つけたのかは聞いておらず、
いつ出てきたのかもわからずじまいでした。

で、この『怪盗紳士リュパン』。

ルパンだったら、
カード紛失後、即発見
なんて手品みたいな芸当は
お得意なんだろうな。





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2017年12月14日木曜日

『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』(井上ひさし他)読みました。


少し前『校閲記者の目』という本を読んで
感想文もどきを書きました。

例によって、そこには
本の内容とはまったく関係ない
友だちの話を書いています。

今頃になって懺悔しちゃうと、
その友だちは、実在する人物ではなく、
何人かの友だちを組み合わせて
ぼくが頭の中でつくったキャラなんです。
すみません。
(あ、そういうことよくあるので、
 今後も、ぼくの言動をまるまる
 鵜呑みにするのはお控えください。
 書いていると
 盛っちゃうんですよね、つい)

えーっと、
長くなっちゃいましたが、
今回は、その盛り話を、
まるで本当のように語ったことへの
謝罪をしようと思ったんじゃありません。

その架空友だちの言った話が、
間違っていたと言いたかったんです。

架空友だちの発言を簡単にいうと
「〈鼻くそをほじる〉は誤りで
 〈鼻の穴をほじる〉が正解」ってこと。

それなんですが……
今更のようにぼくがいうのも何ですが、
なんと、日本語ではありなんだそうです。

助詞の「を」は、
結果を伴うってルールがあるみたい。

「水を沸かす」じゃなく、
水をわかした結果の「お湯」を伴って
「お湯を沸かす」。

地面じゃなく「穴を掘る」
米じゃなく「飯を炊く」。

だからほじった結果の〈鼻くそ〉は
正解なんです。

で、この『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』。

そんな日本語のことなんかが
書いてありました。





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2017年12月12日火曜日

『ま・く・ら』(柳家小三治)読みました。


題名すら忘れてしまった映画なんですが、
その中の1シーンだけ、
なぜか記憶に残っている場面があります。
確かアメリカの映画。

娘の彼氏が家の前に
クルマで乗り付けたところです。
デートの約束とかがあったんだと思います。

プップッとクラクションが鳴ると、
娘が、見送りのお父さんと
一緒に出てきました。

娘はそのまま助手席に乗り込む。
寂しげにクルマの横に立つお父さんは
「じゃあな」とか言って、
窓から頭を突っ込み、
中にいる娘のほほにキスします。

そこで父さんは、
ぎこちない笑顔を彼氏に向け、
「えーっと、何か言わないといかん」
って表情をしたかと思ったら、
シートベルトを締める仕草をしながら
こう言ったんです。

「ちゃんとコンドームをつけろよ」

そのあと、すぐに間違いに気づいて、
「シートベルトだぞ、シートベルト」
と何度も言い直す。

言い間違いですね。

そのシーンを見た瞬間は
「そんな間違いはしねーよ」
と思ったんですが、
いろんな人のいろんな言い間違いを
思い出してみると、
「いや、あの間違いは十分ありうる」
って考え直しました。

で、この『ま・く・ら』。

この本にも楽しい言い間違いが
載ってました。
続編もあるようなので、
そっちも読もっと。





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2017年12月7日木曜日

「ノア・ノア タヒチ紀行』(ポール・ゴーガン)読みました。


もう数年前に亡くなっている親父は、
ぶつかった自動車を直す
板金屋さんでした。

修理だけじゃなく、
頼まれれば、新車も売ってた。

メーカーはたいていトヨタです。

長年仕事をもらっている
トヨタのディーラーさんを通すと、
何かと都合が良かったんだと思います。

なので、息子のぼくに
クルマが必要になったときには、
親父に頼んで手配してもらっていました。

もう10年以上も乗った前のクルマは、
子どもを乗せるための
ワンボックスという指定以外、
車種にもメーカーにも
何のこだわりもなかったから、
必然的にトヨタになりました。

でも今は、
頼れる親父がいなくなったので、
買い換えるとなると、
自分で街道沿いのディーラーに
行かなきゃならない。

ということで、今は最寄りのホンダ。
ステップワゴンになってます。

で、この『ノア・ノア』。

親父に頼んで納車された
以前のクルマは「ノア」でした。

親父が生きていて、
2台続けば「ノア・ノア」に
なってたのかな。

あ、自分でノアを買えばよかったのか。
とはいえ、相変わらず何の感想にもなってない。
すみません。





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2017年12月5日火曜日

『ゲバラ漂流 ポーラースター』(海堂尊)読みました。


「朝令暮改」を辞書でみると
「法令などがすぐに変更されて一定せず、
 あてにならぬこと」
って載ってました。

良い悪いって区分けすれば、
良いほうには入らない言葉でしょうね。

でも、それを地で行く人のこと、
うらやましいと思うときもあります。

ちょっとやってダメなら
すぐに諦められる人。

ぼくは、ある程度何かに手をつけると、
それを途中で投げ出すのが、
もったいなくてできない臆病ちゃんなんです。

ちょっと前に
ダム建設を中断するとかしないとかで
問題になったことがあるけど、
もしぼくがそれを
決断しなきゃならない責任者だったら
(絶対そんな責任者にはなりたくない)
中断なんてもってのほか、
あくまで続行を指示してます。

で、この『ゲバラ漂流 ポーラースター』。

シリーズ2冊目なんですが、
次に出る3冊目への続行は
やめようかなと思ってます。
朝令暮改のできる人を目指して。





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2017年12月1日金曜日

『かもめのジョナサン』(リチャード・バック)読みました。


たしか昔のテレビCMで

「覚醒剤やめますか、
 それとも人間やめますか」

ってのありましたよね。
それが流行語みたいになっていた頃です。

24時間営業のファミレスでバイトしてました。
映画学校の学生してたときです。

ショートフィルムの製作を学ぶ
100フィート実習っていうも、その頃やってました。
ロケハン予定の前夜にバイトで徹夜して、
そのまま集合場所の横浜の山下公園に行ったら、
まだみんな来ていなくて、
ベンチで横になって寝て待っていたら、
誰かが起こしてくれたはいいけれど、
そのときはもう夕方で、
その日の作業は終わってた。
なんてこともありました。

今みたいにブラックなんて言葉もなくて、
ボロボロヘロヘロになっても、
シフトに入れられたし、

それで稼げるのならと、
大半のバイト仲間は、文句は言いませんでした。

それでも一人だけ、先輩のバイト生が、
無理して働くのは止めた方がいいって、
ことある度に言い張っていたんです。

その先輩が、いつも言っていたのが、
「バイトやめますか、それとも人間やめますか」
でした。

で、この『かもめのジョナサン』。

かつてのぼくのバイト先のファミレスは
「ジョナサン」って名前でした。
ジョナサンつながり……
……たまにはおやじギャグだけで、
文字を埋めてみようかなと思っちゃいました。





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