2018年1月30日火曜日

『太陽と乙女』(森見登美彦)読みました。


今出ている文庫本だけ読んでおこうとして、
それだけじゃおさまらなくなり、
新刊の単行本にも手を出すようになった
伊坂幸太郎さんのあれやこれやの作品。

エッセイなど小説以外は除いて、
たぶんほとんどを読破しちゃいました。
(内容は覚えてないけど)

その伊坂作品で毎回のように
唸らされるのが、絶妙な構成です。

どこかの映画のように、
本筋から少し外れたシーンが唐突に挿入されて、
「なんじゃそれ、関係ないじゃん」
って思ってたら、
クライマックスに押し込むための伏線だった。
──なんて無理くりの物語づくりは皆無で、
「わーっ。あのしっぽりはまってた、
 ほんわかエピソードが、ここにつながるのか」
と、唸るわ、ニンマリするわのオンパレード。

あんな話をつくるとき、
その場その場の思いつきだけで
書き続けていくのだとしたら、
著者の脳みその回路は
宇宙空間とつながっているはずです。

でも、それは物理的に無理なので、
書き始める前に、きちんと構成を組み立て、
設計図みたいなものを用意してから、
執筆しているんだと、
ぼくは勝手に想像しています。

で、この『太陽と乙女』。

著者の森見さんは、伊坂さんとまったく違う
物語のつくり方をしているんだろうなと、
ぼくは勝手に想像しちゃいました。






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