だいぶ前、
NHKの『真剣10代しゃべり場』って番組に
立川談志さんが出演していました。
題名の通り若者たちが討論する内容なんだけど、
談志さんがゲスト的に招かれていたんです。
しばらくは、おじさん一人と若者十人くらいで、
それぞれ意見を述べ合っていたんですが、
そのうち談志さんが、
若いヤツらの理路整然とした論調に
かなわなくなってきて、とうとう
「俺を誰だと思ってるんだ。
立川談志だぞ」
とか言って、
スタジオから出ていちゃったんです。
びっくりした若者たちは、
控え室に戻った談志さんの所まで行き、
すみませんでしたと頭を下げ、
何とかなだめて収録の場所まで
戻ってもらった。
ぼくはそれを見て
「若者のほうがよっぽど大人じゃん」
とテレビに向かってつぶやいてました。
で、この『人生ごっこを楽しみなヨ』。
もう亡くなった立川談志さんと友だちだった
という毒蝮三太夫さんの本。
あちこちに談志さんの話が出てきて、
そのたび、
しゃべり場の退場シーンを思い出していました。
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