2018年5月10日木曜日

『それまでの明日』(原りょう)読みました。


もう10年ほど前になりますが、
会社が水道橋にあった頃、
東京ドームシティにあるスポーツジムを
使っていました。

今はランニングですが、
そのときは自転車通勤。

板橋の自宅から約10キロなので、
汗だくになる。
なのでシャワーを浴びて出勤するため、
ジムを利用してました。

さて、そのジム。
来てる人たちが、
半端なくストイックなんです。

ぼくと同じように
十数キロの道のりを自転車で来て、
いったんジムのロッカーに荷物を置いたら、
そのまま外に出ていき、
ランニングで皇居を一周して帰ってくる。
(皇居まではたぶん2キロくらい。
 だからその往復と皇居一周5キロで
 合計9キロ!)
ジムに戻るとプールでちょいと泳いで、
サウナ風呂入って、
スーツに着替えて会社に行く。

そんな人がごろごろいるんです。

毎日そんなことやってて、
よくもまあ、
仕事ができるもんだと思いきや、

ある日、
新聞の「優良企業の社長インタビュー」
みたいな記事に、
その超ストイックさんの一人が
写真付きで取材に応えてた。

その人は、
ぼくのことなどまったく知らないだろうけど、
ぼくは一方的に、
ひぇ〜な彼の生き方を知り、
ただ、たじたじしてました。

で、この『それまでの明日』。

昔の知り合いが
テレビの街角インタビューみたいなのに、
たまたま出ていて消息を知るという話が、
本筋とはあまり関係ない場面で
出ていました。

主人公の沢崎さんが、
ぼくや、その街角インタビューでの
消息判明のように、ひょんなことで、
依頼人を見つけなければいいなと思いました。

と、
何のことだかわからない話をしましたが、
何はともあれ、この本いいです。
今年2冊目の五つ星つけました。





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